米国向けの関税事前払い

ゆうプリタッチが使えない理由|国際郵便マイページのPC版とスマホ版の違い

国際郵便マイページサービスでパソコンから送り状を作り、二次元コードを窓口でかざそうとして気づきます。コードがどこにもない。設定画面を探してもそれらしい項目は見つからず、発送履歴を開いても表示するボタンがない。結論から言うとパソコン版で作った送り状データは、ゆうプリタッチでは印刷できません。二次元コードはそもそも発行されないからです。この記事では、なぜそうなるのか、ではどうすればいいのかを実際に確認した内容で整理します。

結論:PC版に二次元コードは存在しない。窓口で番号を伝えるのが正解

最初に答えを書きます。

  • ゆうプリタッチ用の二次元コードはスマートフォン版で作成した送り状にしか発行されません
  • パソコン版で作成済みのデータについては、窓口でお問い合わせ番号を伝えれば郵便局が書類一式を印刷してくれます
  • この方法なら追跡番号は変わらず、プリンタも二次元コードも不要です

「二次元コードをメールで受け取れるように設定する」という項目を探しても見つからないのは、その設定自体が存在しないためです。探すだけ時間を消費するので、早めに切り替えてください。

ゆうプリタッチとは何か

ゆうプリタッチは、郵便局に設置されている送り状印刷用の端末です。事前に作成した送り状データの二次元コードをかざすと、その場で送り状が印刷されます。自宅にプリンタがなくても、窓口で手書きせずに済むのが利点です。

国内向けのゆうパック等でおなじみの仕組みですが、国際郵便についても「国際郵便マイページサービス for ゆうプリタッチ」という専用の入口が用意されています。この「for ゆうプリタッチ」がスマートフォン版にあたります。

パソコン版とスマホ版の違い

同じ国際郵便マイページサービスでも、パソコン版とスマートフォン版は送り状データの扱いが異なります(2026年9月時点)。

比較項目 パソコン版 スマートフォン版(for ゆうプリタッチ)
二次元コードの発行 発行されない 作成の最終ステップでメール送信できる
ゆうプリタッチでの印刷 できない できる
自宅プリンタでの印刷 できる(PDF出力) できる
窓口での印刷依頼 できる(お問い合わせ番号を伝える) できる
後から二次元コードを出す 不可 作成時のメールから表示
入力のしやすさ 項目が多い荷物に向く 画面が小さく入力量が多いと大変

重要なのは一度パソコン版で作った送り状を、後からスマホ版の二次元コードに変換する手段がないことです。データの互換性がないというより、二次元コードを発行する処理がパソコン版のフローに組み込まれていません。

スマホ版での二次元コードの受け取り方

スマートフォン版で作成した場合、二次元コードは次の流れで受け取ります。

  1. スマートフォン版の入口から送り状を作成する
  2. 作成の最終ステップで、二次元コードをメール送信する操作を行う
  3. 届いたメールに、二次元コード表示用のURLが記載されている
  4. URLを開くと4桁の認証コードの入力を求められる
  5. 認証コードを入力すると二次元コードが表示される
  6. 郵便局のゆうプリタッチにかざして印刷する

認証コードが1段階入るため、メールを転送されただけでは開けない作りになっています。

メールが届かないときは迷惑メール設定を疑う

二次元コードのメールは、次の2つのアドレスから送信されます。

  • ems-label@ems-post.jp
  • ems-mypage@ml.post.japanpost.jp

キャリアメールなどでドメイン指定受信を設定している場合は、事前に解除しておいてください。発送直前にメールが届かないと分かると、そこで手が止まります。

スマホ版でも二次元コードが出ないケース

スマートフォン版で作成しても、条件によっては二次元コードが発行されず、代わりに印刷用番号(お問い合わせ番号)が表示されます。次のいずれかに当たる場合です。

  • 内容品の項目数が4個以上
  • 国際小包で保険付き
  • 内容品の合計金額が20万円超

つまり中身が複雑な荷物や高額な荷物は、そもそもゆうプリタッチの対象外ということです。複数商品をまとめて発送する場合は、スマホ版で作っても二次元コードが出ない可能性が高いと考えておいてください。

パソコン版で作ってしまった場合の正解

すでにパソコン版で登録済みなら、作り直す必要はありません。窓口に持ち込んでお問い合わせ番号を伝えるだけです。

お問い合わせ番号は、送り状登録完了画面に表示される「EN+9桁+JP」の形式の番号です。これを窓口で伝えると、郵便局側で送り状・税関告知書・インボイス等の書類一式を印刷してもらえます。日本郵便のFAQにも記載されている正式な方法です。

この方法のメリットは次のとおりです。

  • 追跡番号が変わらない(販売プラットフォームへの登録をやり直さずに済む)
  • プリンタが不要
  • 二次元コードも不要
  • 入力済みの内容をそのまま使える

実際に確認した限り、これが一番確実な方法でした。二次元コードを出す方法を探すより、番号を控えて窓口へ行くほうが早く終わります。

やってはいけない回避策:スマホ版で作り直す

「それならスマホ版で作り直せばいい」と考えたくなりますが、ここに落とし穴があります。

スマホ版で作り直すと新しい送り状扱いになり、追跡番号も変わります。パソコン版で発行済みの番号は使われないまま残ります。

追跡番号が変わると、次のような手戻りが発生します。

  • すでに販売プラットフォームへ追跡番号を登録していた場合、登録し直しが必要
  • 購入者に番号を連絡済みなら、訂正の連絡が必要
  • 使わなかった古い送り状データの整理が必要

二次元コードを使いたいためだけに作り直すのは、割に合いません。最初からスマホ版で作るか、パソコン版なら窓口印刷で通す、このどちらかに決めておくのが実務的です。

発送履歴の画面を探しても見つからない

パソコン版の発送履歴から二次元コードを呼び出せないか、と考えるのは自然な発想です。実際に確認しましたが、発送履歴の詳細画面にあるボタンは次の3つだけでした。

  • 再作成
  • 削除
  • 出荷取りやめ

二次元コードの表示ボタンも、メール再送のボタンもありません。「再作成」を押すと新しい送り状として作り直す動きになるため、追跡番号が変わる点に注意してください。既存の送り状に二次元コードを後付けする機能ではありません。

状況別の判断表

自分がどのケースに当たるか、表で確認してください。

状況 取るべき行動 追跡番号
これから作成する・プリンタがない スマホ版で作成し二次元コードをメール受信 —
これから作成する・内容品が4項目以上 どちらで作っても窓口印刷になる —
パソコン版で作成済み 窓口でお問い合わせ番号を伝える 変わらない
パソコン版で作成済み・どうしても二次元コードが必要 スマホ版で作り直す(非推奨) 変わる
自宅プリンタがある PDFを印刷して持ち込む 変わらない

米国宛ての場合はさらに前提が変わる

ここまでは国際郵便マイページサービスの話ですが、米国宛ての販売品は、そもそもマイページで作った送り状では差し出せません。2026年9月時点では、価格に関わらず関税事前払いアプリでの手続きが必要で、実際に使うラベルと追跡番号はそちらで発行されます。

米国宛てを送る場合は、ゆうプリタッチで印刷できるかどうか以前に、どのルートでラベルを作るかを先に確認してください。

あわせて読みたい 米国宛て発送は関税事前払い(DDP)が義務化|何がいつから変わったか

よくある質問

Q. パソコン版で二次元コードを発行する設定はどこにありますか

存在しません。二次元コードの発行はスマートフォン版のフローにのみ組み込まれており、設定で切り替えられるものではありません。

Q. 二次元コードのメールを再送できますか

発送履歴の詳細画面に再送ボタンはありません。作成時に届いたメールを保管しておく必要があります。

Q. 二次元コードのURLを開いたら認証コードを求められました

4桁の認証コードを入力すると二次元コードが表示されます。コードはメール本文に記載されています。

Q. プリンタも二次元コードもない場合は手書きになりますか

なりません。窓口でお問い合わせ番号を伝えれば、郵便局側で書類一式を印刷してもらえます。追跡番号も変わりません。

Q. 「再作成」を押すと二次元コードが出ますか

パソコン版の「再作成」は、入力内容を引き継いで新しい送り状を作る機能です。パソコン版で作る限り二次元コードは発行されず、追跡番号だけが変わってしまいます。

Q. 内容品が4個以上あるときはどうすればいいですか

スマホ版で作成しても二次元コードは出ず、印刷用番号が表示されます。窓口でその番号を伝えて印刷してもらってください。

Q. 操作方法が分からないときの問い合わせ先は

日本郵便の問い合わせ窓口(0570-015-159、平日9:00〜17:00)で確認できます。

まとめ

この記事の要点

  • パソコン版で作成した送り状データには、ゆうプリタッチ用の二次元コードが発行されない
  • 二次元コードはスマートフォン版(for ゆうプリタッチ)で作成した場合のみ、最終ステップでメール送信できる
  • メールのURLを開くと4桁の認証コード入力が必要。送信元は ems-label@ems-post.jp と ems-mypage@ml.post.japanpost.jp
  • スマホ版でも、内容品4項目以上・国際小包で保険付き・内容品合計20万円超のいずれかに当たると二次元コードは出ない
  • パソコン版で作成済みなら、窓口でお問い合わせ番号を伝えるのが最も確実。追跡番号は変わらない
  • スマホ版で作り直すと新しい送り状扱いになり、追跡番号が変わるので非推奨
  • 発送履歴の詳細画面にあるボタンは「再作成」「削除」「出荷取りやめ」の3つだけ

発送手段そのものを見直したい場合は、発送コスト比較ツールでEMSとクーリエの総額を比べると、窓口持ち込みと集荷のどちらが自分に合うか判断しやすくなります。

出典:日本郵便 国際郵便マイページサービスおよび同社FAQ、国際郵便マイページサービス for ゆうプリタッチの画面表示。二次元コードの発行条件・メール送信元・発送履歴画面のボタン構成は、運営者が2026年9月に実際に操作して確認した内容です。いずれも2026年9月時点の情報です。

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