個人輸入の関税・消費税

海外通販の関税・消費税はいつどこで払う?郵便とDHLの手数料、払わないとどうなるか(2026年10月)

海外通販で自分用の物を買うと、届いたときに配達員から税金を払うように言われたり、DHLから請求が届いたりすることがあります。払う相手と金額は、荷物が郵便で届いたか国際宅配便で届いたかで変わります。税金そのものは同じでも、上乗せされる手数料が違うからです。税関、日本郵便、DHLの公式サイトの原文をもとに、払い方と手数料、払わなかったときの扱いを整理しました。

  • 郵便で届いて税がかかるときは、税金と日本郵便の取扱手数料200円を払って受け取る。配達時に払える場合と、郵便局で納付書を受け取って払う場合がある
  • DHLで届いたときは、DHLが立て替えた税金に立替納税手数料2,200円(税額の2%の方が高ければ2%)が加わる。払うのは配達前か配達時
  • 販売者が税金を先に払う設定で送った荷物は、DHLから受取人への請求はない
  • FedExとUPSの手数料は公式サイトで確認できなかった。届いた請求書の内訳で確かめる
  • 払わずに受け取らないと、保管期間(課税された郵便物は1か月)のあと原則として差出人に返送される
  • 金額に納得できないときは課税通知書の品名・価格・税率を見て、書かれた税関外郵出張所に問い合わせる。正式な手続は通知を受けた日の翌日から3か月以内の再調査の請求

確認日 2026年10月21日(税関・日本郵便・DHL公式サイト)

郵便で届いたときは税金と取扱手数料200円

国際郵便で届く荷物の扱いは、税関のカスタムスアンサー6101に書かれています。課税価格が20万円以下の郵便物は、税がかからなければそのまま配達されます。税がかかる場合は、税の合計額で受け取り方が分かれます。

配達のときにその場で払える場合

税の合計が1万円以下のとき、または1万円を超え30万円以下で名宛人が配達を希望したときは、「国際郵便物課税通知書(様式C-5060)」と納付書が荷物といっしょに配達されます。納付を日本郵便に任せると申し出て、税金に相当する額と日本郵便の取扱手数料を払えば、その場で受け取れます。

取扱手数料の額は、税関の案内(カスタムスアンサー1301)では郵便物1つにつき200円です。日本郵便のよくある質問にも、関税や消費税がかかる場合は「通関手数料も加えて請求される場合がございます」とあります。配達員に払う額は、税金に200円を足した金額と考えてください。

郵便局へ行って払う場合

上の条件にあたらないとき(税の合計が1万円を超えて配達を希望しなかったときなど)は、課税通知書だけが届きます。荷物と納付書は配達されません。課税通知書に押印された郵便局で納付書を受け取り、銀行の窓口か郵便局の貯金窓口で納付すると荷物を受け取れます。この場合も取扱手数料が別にかかります。

課税価格が20万円を超えるとき

課税価格が20万円を超える郵便物は、原則として輸入(納税)申告が必要です。通関業者などに頼むか、自分で申告します。案内の文書は日本郵便から届きます。

ここで出てくる2つの金額は別物です。20万円は課税価格(自分で使う物なら商品価格の0.6倍)の線で、30万円は税額の線です。課税価格の出し方は関税・消費税の計算式を具体例で解説、課税価格1万円以下の免税は課税価格1万円以下は免税|少額輸入貨物の簡易税率をわかりやすく解説にまとめています。

DHLで届いたときは立替納税手数料2,200円か税額の2%

DHLのよくある質問には、「関税や消費税の支払いは、通常、受取人の責任となります。DHLは通常、荷受人に代わって輸入時に関税や消費税を税関に支払い、その後、荷受人に請求します。」とあります。受取人が払うのは、DHLが税関に立て替えた税金と、その立て替えの手数料です。

手数料はDHLのオプションサービスのページに載っています。DHLと契約していない荷受人の場合、立替納税手数料は「運送状1枚あたり 2,200円、または現地で発生した関税、諸税の2%のいずれか高い方」です。通販で自分の物を受け取る個人はこちらにあたります。2%が2,200円を上回るのは、税額が110,000円を超えるときです。それまでは税額にかかわらず2,200円です。

払うタイミングについては、「DHLは、受取人に代わって税金を支払い、配送前または配送時に受取人から料金をお支払いいただきます」と書かれています。「通常、DHLは税金のお支払いが完了するまでは荷物をお届けすることができません。」ともあるので、請求が来たら先に払うのが通常の流れです。

例外は、販売者(荷送人)が関税などを先に払う設定で送った荷物です。この場合、受取人への請求はありません。

FedExとUPSの手数料

FedExとUPSの立替手数料は、公式サイトで確認できませんでした。届いた請求書の内訳で、税金と手数料がそれぞれいくらか確かめてください。

同じ商品で郵便とDHLの支払額を比べる

自分で使う物として、課税価格を商品価格の0.6倍で計算しました。送料は入れていません。端数の処理は計算式の記事と同じです。

項目 例1 プラスチック製品 例2 衣類 例3 衣類
商品価格 20,000円 60,000円 300,000円
課税価格(×0.6) 12,000円 36,000円 180,000円
関税 300円(3%) 3,600円(10%) 18,000円(10%)
消費税(国税) 900円 3,000円 15,400円
地方消費税 200円 800円 4,300円
税合計 1,400円 7,400円 37,700円
郵便で払う額(+200円) 1,600円 7,600円 37,900円
DHLで払う額(+2,200円) 3,600円 9,600円 39,900円

例2と例3の衣類は、メリヤス編みなどを除く衣類です。

例1 プラスチック製品(20,000円)

税合計は1,400円です。郵便なら200円を足して1,600円、DHLなら2,200円を足して3,600円になります。税額の2%は28円なので、DHLの手数料は2,200円です。税金より手数料の方が高くなります。

例2 衣類(60,000円)

税合計は7,400円です。郵便なら7,600円、DHLなら9,600円です。

例3 衣類(300,000円)

課税価格は180,000円で、20万円以下です。税合計は37,700円で1万円を超えますが30万円以下なので、郵便なら配達を希望すれば配達時に払えます。郵便なら37,900円、DHLなら39,900円です。税額の2%は754円なので、DHLの手数料はここでも2,200円です。

手数料は税額に関係なく1件ごとにかかるので、安い買い物ほど負担の割合が大きくなります。数千円から2万円くらいの買い物でDHL便になると、税金より手数料の方が重く感じるはずです。ショップで配送方法を選べるなら、郵便の方が受け取り時の支払いは少なく済みます。

払わないとき・受け取れないとき

日本郵便のよくある質問によると、不在で渡せなかった国際小包などは配達を担当する郵便局で15日間保管されます。課税されたものなどは保管期間が1か月です。この間に税金を払って受け取らないと、荷物は手元に届きません。

税関から「外国から到着した郵便物の税関手続のお知らせ」(税関様式C-5081)というはがきが届くこともあります。中身や価格がはっきりしないとき、許可や承認が必要なとき、減免税の対象と思われるときに送られるものです。仕入書など求められた書類を、税関外郵出張所に郵送するか持参します。「お知らせ」の日の翌日から1か月以内に輸入の手続がされないと、原則として差出人に返送されます。

払わずに放っておくと、荷物は返送されると考えてください。受け取りを断った場合に税がどうなるか、返送料を誰が負担するかは、公式サイトで確認できませんでした。代金の返金はショップとのやりとりになるので、断る前にショップの返品条件を見ておくと安心です。

金額に納得できないときは課税通知書を見る

税額が高すぎると思ったら、まず課税通知書を見てください。品名、課税標準(数量と価格)、税率、税額が書かれています。品名や数量、価格が実際の注文と違っていないかを確かめます。為替は、郵便物が税関に提示された日(課税通知書の法令適用日)の公示相場で換算されているので、注文した日の円換算とは少しずれることがあります。

品名や価格が違うと思うときは、課税通知書に書かれた税関外郵出張所に問い合わせます。そのとき、注文確認メールや購入画面の控えがあると話が早く進みます。海外通販で買い物をしたら、届くまでは注文画面を保存しておくのがおすすめです。

正式に不服を申し立てる方法もあります。税関のカスタムスアンサー9401によると、税関長の処分に不服があるときは、処分の通知を受けた日の翌日から3か月以内に再調査の請求書を出せます(再調査の請求)。同じく3か月以内に財務大臣への審査請求もできます。再調査の決定のあとに審査請求をする場合は、決定書謄本の送達の翌日から1か月以内です。

なお、名宛人は合計税額を納付しなければ荷物を受け取れません。問い合わせと受け取りの順番は、課税通知書の窓口で相談してください。

受け取りのときに払わなくて済む買い方

受け取りでの支払いや手数料を避けたいなら、税金を含めた総額で払える買い方を選ぶ方法があります。

税・送料込みの総額で払う購入代行

韓国の商品の購入代行SAZOは、カートに入れた段階で関税、税金、国際送料を含めた総額が出て、決済後に追加の請求はないとされています。受け取りのときに配達員へ税を払う形ではありません。条件の細かい点は韓国通販の関税の記事にまとめています。

SAZOで韓国の商品のURLを入れて税込みの総額を見る

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AliExpressは税が商品価格に入っていない

AliExpressは、海外の商品を買う海外通販サイトで、商品は海外から届きます。ヘルプには「通常、関税や税金は商品の価格に含まれておらず」「関税や税金はAliExpressでは決してカバーされません。」とあります。郵便で届くことが多いので、課税されたときは受け取りのときに税金と取扱手数料200円を払う形になります。買う前に、商品価格から税がかかるかどうかの目安を出しておくと慌てずに済みます。

AliExpressで商品価格を確かめる

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あわせて読みたい AliExpressで買うと関税・消費税はかかる?受け取りで払う額の目安

よくある質問

配達員に払う200円は何のお金ですか

日本郵便の取扱手数料です。税関の案内(カスタムスアンサー1301)では、郵便物1つにつき200円とされています。税金とは別にかかります。

DHLの請求が税金より高いのはなぜですか

DHLの立替納税手数料は、税額が110,000円以下なら一律2,200円です。税金が1,400円のように少ない荷物でも2,200円がかかるので、請求額の半分以上が手数料ということもあります。

販売者が関税込みと書いていたのに請求が来ました

DHLでは、荷送人が関税などを先に払う設定で送った荷物は受取人への請求はありません。請求が来た場合は、その設定になっていなかった可能性があります。請求書の内訳と注文画面の控えを持って、ショップに問い合わせてください。

保管期間を過ぎるとどうなりますか

課税された郵便物の保管期間は1か月です。税関からのはがき(C-5081)が届いた場合も、「お知らせ」の日の翌日から1か月以内に手続がないと、原則として差出人に返送されます。

まとめ

郵便で届いたら、税金に取扱手数料200円を足した額を配達時か郵便局で払います。DHLで届いたら、税金に立替納税手数料2,200円(税額が110,000円を超えれば2%)を足した額を配達前か配達時に払います。安い買い物ではDHLの手数料が税金を上回ることもあるので、配送方法を選べるショップでは郵便も候補に入れてください。金額がおかしいと思ったら課税通知書の品名と価格を確かめ、税関外郵出張所に問い合わせます。正式な不服申し立ては3か月以内です。

税額の目安は、当サイトの関税・消費税計算ツールで商品価格から出せます。出てきた税額に、郵便なら200円、DHLなら2,200円を足すと、受け取りで払う額の目安になります。

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本記事は2026年10月21日時点の公式情報にもとづく関税ナビ編集部の整理で、法的な助言ではありません。実際の税額は税関の判断で決まるため、気になる場合は税関に確かめてください。

出典

いずれも2026年10月21日に確認しました。

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