個人輸入の関税・消費税

韓国通販で買うと関税・消費税はかかる?化粧品・服・ニットの目安(2026年10月)

韓国の通販サイトや購入代行で、自分で使う化粧品や服を買う人は多いと思います。日本に届いたとき、関税と消費税がかかるかどうかは、買う物の種類と金額で決まります。自分で使う物なら課税価格は商品価格の0.6倍で計算され、1万円以下なら免税です。ただし服の中でもニットは別扱いで、化粧品は数量の目安もあります。この記事では税関と厚生労働省、SAZOの公式ページの原文をもとに、品目ごとの税と計算例を整理しました。

  • 自分で使う物は課税価格が商品価格×0.6。課税価格1万円以下なら免税で、商品価格16,666円までが目安
  • 化粧品は関税が無税。1万円を超えてもかかるのは消費税だけ
  • 服(ニット以外)の関税は簡易税率10%。ニットの服は1万円以下でも免税にならない
  • 化粧品は標準サイズで1品目24個までが目安。人に売る・譲ることは認められていない
  • 購入代行SAZOは、カートで関税・税金・国際送料を含む総額が出て、確定後の追加請求はない(商品価格が変わると関税も変わることがある)
  • 2028年4月から個人使用の0.6掛けが廃止され、1万円(税抜き)以下の通販にも消費税がかかる仕組みになる

確認日 2026年10月21日(税関・厚生労働省・財務省・国税庁・SAZO公式サイト)

個人使用の課税価格と1万円の線

関税と輸入時の消費税は、課税価格をもとに計算します。税関の「少額輸入貨物の簡易税率」のページには、「個人の方がご自身の個人的使用の目的で輸入する貨物の課税価格は、海外小売価格に0.6を掛けた金額となります。」と書かれています。韓国の通販サイトで円で支払った商品価格に0.6を掛けると考えてください。送料は課税価格に足しません。

同じページには「課税価格が1万円以下の貨物の場合、原則として、関税、消費税および地方消費税は免除されます。」ともあります。0.6を掛ける前の商品価格に直すと、16,666円までが免税の目安です。16,666円に0.6を掛けると9,999円で、1万円を下回ります。

まとめ買いをして、郵便物の重量制限などのため2個以上に分けて届いた場合は、その合計が課税価格になります。1つずつの金額ではなく、合計で見られる点に気をつけてください。

あわせて読みたい 課税価格1万円以下は免税|少額輸入貨物の簡易税率をわかりやすく解説

0.6掛けが使えるのは自分で使う物だけです。売るために仕入れる場合は計算が変わるので、個人輸入の課税ルール入門で個人使用との違いを確かめてください。

化粧品は関税が無税、かかるのは消費税だけ

化粧品の関税率は、税関の実行関税率表(2026年8月8日版)の第33類に載っています。口紅などの唇用、アイメイクなどの眼用、パウダー、スキンケアなどのその他(3304)は、基本税率5.8%に対して協定税率(WTO)が無税です。シャンプーなどの頭髪用(3305)も同じく協定税率が無税です。

簡易税率は「関税が無税または免税になるもの」には使わないので、化粧品は関税0円で考えます。課税価格が1万円以下なら消費税も免税、1万円を超えると消費税と地方消費税だけがかかります。韓国コスメをまとめて買って16,666円を超えても、上乗せは消費税分にとどまります。

服は10%、ニットは1万円以下でも課税

課税価格の合計が20万円以下なら、簡易税率が使えます。衣類及び衣類附属品は10%です。ただしこの10%からは「メリヤス編み又はクロセ編みのもの」が除かれています。ブラウスやシャツなど、織物の服がこの10%にあたります。

ニットの服は扱いが違います。税関のページには、「革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製衣類等は…課税価格が1万円以下であっても関税等は免除されません。」とあります。ニット製衣類は簡易税率ではなく一般の税率で計算する品目にも入っています。

韓国通販でよく見るニットのセーターやカーディガンは、安くても関税と消費税がかかります。商品ページで素材や編み方を見ておくと、税がかかるかどうかを予想しやすくなります。品目ごとの税率は革製品・ニット衣類は関税率が高い|品目別の簡易税率一覧にまとめています。

計算例

商品価格は円で支払った額、送料は課税価格に入れていません。端数は、課税標準の1,000円未満を切り捨て、関税と消費税(国税)の100円未満を切り捨てます。地方消費税は国税の22/78で、こちらも100円未満を切り捨てます。式の流れは関税・消費税の計算式を具体例で解説にまとめています。

項目 例1 化粧品 例2 化粧品 例3 織物の服 例4 ニットのセーター 例5 ニットのセーター
商品価格 15,000円 25,000円 20,000円 8,000円 20,000円
課税価格(×0.6) 9,000円 15,000円 12,000円 4,800円 12,000円
関税 0円(免税) 0円(無税) 1,200円(10%) 400円(目安10.9%) 1,300円(目安10.9%)
消費税(国税) 0円 1,100円 1,000円 300円 1,000円
地方消費税 0円 300円 200円 0円 200円
税合計 0円 1,400円 2,400円 700円 2,500円

例1 化粧品(15,000円)

課税価格は9,000円で、1万円以下に収まります。関税も消費税もかかりません。

例2 化粧品(25,000円)

課税価格は15,000円で1万円を超えます。化粧品は関税が無税なので、かかるのは消費税だけです。国税1,100円と地方消費税300円で、税合計は1,400円です。

例3 ブラウス・シャツなど織物の服(20,000円)

課税価格は12,000円です。衣類の簡易税率10%で関税は1,200円、消費税は国税1,000円と地方消費税200円で、税合計は2,400円です。

例4 ニットのセーター(8,000円)

課税価格は4,800円で1万円を大きく下回りますが、ニットは免税になりません。関税は目安10.9%で400円、消費税は国税300円、地方消費税は0円です。税合計は700円です。

例5 ニットのセーター(20,000円)

課税価格は12,000円です。関税は目安10.9%で1,300円、消費税は国税1,000円と地方消費税200円で、税合計は2,500円です。同じ20,000円でも、織物の服の例3より100円高くなります。

ニットの10.9%は、当サイトの計算ツールと同じ実行関税率表(2026年8月8日版)から取った目安です。実際の税率は税関の判断で決まります。

SAZOを通さず韓国のサイトで自分で買ったときは、届いた時点で税を払います。郵便なら税金に日本郵便の取扱手数料200円を足して配達員に渡し、DHLで届くと立替納税手数料2,200円が加わります。受け取り方の流れは海外通販の関税・消費税はいつどこで払う?に書きました。

化粧品は1品目24個までが目安

化粧品は税とは別に、量の決まりがあります。厚生労働省の「医薬品等の個人輸入について」では、化粧品は「基本的に、医薬品の場合と同じく、個人的に使用する場合に限り、一般の個人による輸入が認められます。」とされ、目安は「標準サイズで1品目24個以内」です。「例えば口紅の場合、ブランド・色等にかかわらず24個以内」とあるので、色違いを集めるときも合計で数えます。

この範囲を超えて輸入する場合は、輸入確認の申請(医薬品等輸入確認証)が必要です。注文を分けて送っても、同じ人の一定期間の輸入総数で判断されます。

同じページには、「一般の個人が輸入(いわゆる個人輸入)することができるのは、自分自身で使用する場合に限られており、個人輸入した製品を、他の人に売ったり、譲ったりすることは認められません。」とも書かれています。友人の分までまとめて買って渡すことや、使わなかった物をフリマで売ることはできません。

なお、養毛剤や浴用剤などは、個人輸入では医薬品と同じ扱いです。塗り薬などの外用剤(毒薬・劇薬・処方箋薬を除く)は標準サイズで1品目24個以内、それ以外の医薬品・医薬部外品は用法用量からみて2ヶ月分以内が目安です。

韓国の食品を買うとき

韓国のお菓子や調味料をいっしょに買う人もいるでしょう。厚生労働省の輸入食品監視業務FAQには、「食品衛生法により、販売の用に供し、又は営業上使用することを目的として輸入する食品、添加物、器具又は容器包装、乳幼児用おもちゃについては、輸入者に対し、そのつど厚生労働大臣に対して届け出ることを義務付けています。」とあります。

届出が義務になるのは、販売や営業に使う目的の輸入です。自分で食べる分について、どのくらいの量までなら届出がいらないかの目安は、公式サイトで確認できませんでした。食品の関税は品目ごとに決まっていて、米や乳製品などは簡易税率の対象外です。

購入代行SAZOを使う場合

SAZOは、韓国の商品を日本から買うための購入代行サービスです。公式サイトによると、韓国の通販サイトのURLを貼り付けるか検索して、翻訳された画面ですべての費用込みの価格を確かめ、関税・税金・国際送料をまとめて支払うと、韓国から自宅まで届きます。

税の払い方は、自分で韓国の通販サイトから送ってもらう場合と違います。SAZOのよくある質問には「関税・税金・国際送料はカートの総額に含まれており、確定後に追加で請求されることはありません。」とあります。受け取りのときに配達員へ税を払う形ではありません。

例外もあります。同じ回答の続きに「商品価格が変わった場合は、関税も変わることがあります。」と書かれています。

そのほかの条件は次のとおりです。

  • 代行手数料は0円
  • 注文時点で商品が売り切れのときは100%返金
  • 韓国での保管は無料

配送日数や送料の一覧、送れない物の一覧、支払い方法は、公式サイトの本文で確認できませんでした。買う前にカートで総額を確かめてください。SAZOの税の計算は、この記事の計算例や当サイトのツールと少し違うことがあります。高い物を買うときは、カートの総額で判断するのが確実です。

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2028年4月からの変更

個人輸入の税の扱いは、2028年(令和10年)4月1日から2つの点で変わります。

1つ目は、個人使用の0.6掛けの特例が廃止されることです(財務省「関税定率法等の一部を改正する法律案」)。この日からは、自分で使う物でも0.6を掛けずに課税価格を出します。上の計算例はすべて0.6掛けが前提なので、2028年4月以降は課税価格が高くなります。

2つ目は消費税です。国税庁の資料によると、国外から国内に宛てて通信販売で送られる物のうち、1つの対価が1万円(税抜き)以下のものにも消費税がかかる仕組みになります。誰がどの時点で払うかは販売側の対応で変わるため、2028年が近づいたら注文画面の表示を確かめてください。

計算ツールについて

当サイトの関税・消費税計算ツールは、自分で使う物の個人輸入(0.6掛け)を前提にしています。韓国の通販サイトで支払う商品価格を入れると、課税価格、関税、消費税の目安が出ます。ニットのように簡易税率の対象外の品目は、この記事の例4・例5と同じ実行関税率表(2026年8月8日版)の目安で計算します。

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本記事は2026年10月21日時点の公式情報にもとづく関税ナビ編集部の整理で、法的な助言ではありません。実際の税額は税関の判断で決まるため、気になる場合は税関に確かめてください。

出典

いずれも2026年10月21日に確認しました。

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