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Shopee台湾の手数料と手取り計算|最低売価の式と送料早見表(2026年10月)

Shopee台湾は、日本から出品できる7か国のなかで手取りがいちばん多く残る国です。かかる料率は販売手数料と決済手数料の2つだけで、シンガポール・マレーシア・ベトナム・タイ・ブラジルが対象のトラフィック成長手数料も対象外です。公式記事と送料表から数字を拾い、原価と重さを入れれば売価の下限が出る形にまとめました。

  • 手取り率は約83%(送料を除く)。販売手数料12.75%、決済手数料2.50%、Payoneerの出金時約2%を引いた残りで0.8306
  • 最低売価(円)=(仕入原価+国内集荷の1個あたり+梱包費+SLSセラー実質負担の円換算)÷0.8306
  • SLS送料のセラー実質負担は100gで36.7TWD(約183.5円)、500gで88.7TWD(約443.5円)、1,000gで153.7TWD(約768.5円)。コンビニ受取でも宅配でも同じ額
  • 送料は23.7+6.5×(重量gを50で割って切り上げ)TWDの式で出せます
  • 関税とVATは購入者が税関申告アプリ「EZ WAY」で申告して払います。売価に織り込まなくてよい扱いです

確認日 2026年10月17日(Shopee Japan公式 セラー教育ポータル shopee.jp/edu の記事と公式送料表)

Shopee台湾で引かれる手数料の内訳

一般セラー(Mallではない出店)の手数料は次のとおりです。

手数料 料率・金額 かかる対象・条件
販売手数料 12.75%(VAT込) すべての注文
決済手数料 2.50%(VAT込) 注文金額(購入者が払う送料を含む)
トラフィック成長手数料 なし 台湾は対象外
CCB・FSS・Paid CSなど 参加した場合のみ 任意
Payoneer出金 約2% 日本の銀行へ出金するとき
出店費用・月額・出品手数料 なし なし

公式の料金表では、手数料にかかるVATの税率は0%と書かれています。上の料率はVAT込みの表記ですが、上乗せはありません。

トラフィック成長手数料がかからない

公式記事でトラフィック成長手数料の対象とされているのはシンガポール、マレーシア、ベトナム、タイ、ブラジルで、台湾は入っていません。毎週の自動控除がないぶん、手数料の計算は2つの料率だけで済みます。

新規セラーには90日間の販売手数料割引があり、割引中も1.75%(VAT抜き)はかかります。この記事は割引が終わったあとの料率で計算しています。CCBやFSSなどの任意のプログラムには参加しない前提です。参加すると、その料率の分だけ手取りが減ります。

手取り率83%の出し方

売上から2つの料率を差し引き、残りを出金するときにPayoneerの2%がかかるので最後に掛け算をします。当サイトの計算です。

  • (1 − 0.1275 − 0.0250) × (1 − 0.02) = 0.8306

1注文ごとの固定手数料はないので、最低売価の式は原価と送料などを足して0.8306で割るだけです。日本から出品できる7か国のなかで、この率がいちばん高くなります。

SLS送料はセラーが差額を負担する

Shopeeの国際配送(SLS)では、購入者が決まった額の送料(ESF)を払い、送料の実額との差額をセラーが負担します。台湾は届け先の地域ではなく、受取方法でESFが分かれます。

受取方法 購入者が払う送料(ESF)
A コンビニ受取(蝦皮店到店、代金引換も可) 45TWD
B 宅配(黒猫) 70TWD

ESFは受取方法で違いますが、セラーの実質負担はどちらでも同額です。購入者がどちらを選んでも、値付けを変える必要はありません。請求重量は実重量だけで、箱の大きさは送料に影響しません。

重量別のセラー実質負担

請求重量 セラー実質負担 円換算
50g 30.2TWD 約151円
100g 36.7TWD 約183.5円
250g 56.2TWD 約281円
500g 88.7TWD 約443.5円
1,000g 153.7TWD 約768.5円
2,000g 283.7TWD 約1,418.5円

上限は20,000gで2,623.7TWDです。

円換算は送料表の目安1TWD=5円

ほかの国の記事では欧州中央銀行の参照レートで円に換算していますが、欧州中央銀行は台湾ドルのレートを公表していません。そのため台湾は、公式送料表の注記にある目安の1TWD=約5円で換算しています。実際の為替とはずれることがあるので、値付けの前に手元のレートで置き換えてください。

送料を式で出す

当サイトで公式表の全400行と照らし合わせたところ、次の式で表の数字がすべて再現できました。

  • セラー実質負担(TWD)= 23.7 + 6.5 ×(請求重量gを50で割って切り上げ)

50gごとに6.5TWDずつ増え、101gは150gと同じ扱いです。最初の50gでも30.2TWDかかりますが、そこからの増え方はゆるやかです。重さのある商品でも送料が最低売価を大きく押し上げにくいのが台湾の特徴です。

送料表の準備中の別表は使わない

公式の送料表には、JP-TWのシートとは別に「JP-TW (not ready yet, WIP)」という準備中のシートがあります。この記事の数字はすべてJP-TWのシートから取っていて、準備中の別表は使っていません。別表が正式に切り替わった場合は、数字を確かめ直して更新します。

関税とVATは購入者がEZ WAYで払う

台湾向けの関税およびVATは購入者負担です。購入者がKYC認証を済ませ、税関申告アプリ「EZ WAY」で申告し、申告した金額にもとづいて払う仕組みです。公式記事には次の2つの金額が書かれています。

項目 金額
関税対象額 2,000TWD(約10,000円)。台湾の財政部関務署も、宅配便で2,000台湾ドル以下は免税と公表(2026年10月18日確認)
1オーダーの購入限度額 20,000TWD(約100,000円)

Shopeeが認定した配送会社(蝦皮日本-宅配(其他))を使う場合は、原則として各配送会社に確認するよう書かれています。国際郵便のデフォルトはDDU(購入者負担)です。SLSで送る限りセラーが税を負担する仕組みではないので、当サイトでは売価に関税やVATを織り込む必要はないと見ています。

国内集荷SPSの料金

SLSの料金には国内のShopee拠点までの送料は入っていません。国内集荷サービス(SPS)はタイ向けと共通で、2kg・60サイズまで710円(税抜、税込781円)、沖縄・離島は対象外です。1回の集荷ごとの料金なので、5個まとめれば1個あたり156.2円になります。

最低売価の計算例

この額で売ると利益がちょうどゼロです。実際の売価は、欲しい利益と割引の余地を足して決めます。以下の仕入原価・梱包費・集荷のまとめ方は関税ナビ編集部が置いた仮定で、数字はすべて当サイトの計算です。為替は1TWD=5円、国内集荷SPSは税込781円を1回の集荷額として使い、最低売価は1円未満を切り上げています。

例 請求重量 原価 梱包 国内集荷 SLS負担 最低売価
例1 軽い小物を1個で集荷 100g 1,000円 50円 781円 36.7TWD 2,426円(約485.20TWD)
例1' 同じ小物を5個まとめて集荷 100g 1,000円 50円 156.2円 36.7TWD 1,674円(約334.80TWD)
例2 500g 3,000円 100円 781円 88.7TWD 5,207円(約1,041.40TWD)
例3 1,000g 8,000円 150円 781円 153.7TWD 11,678円(約2,335.60TWD)

例1と例1'の計算過程

SLS負担は36.7×5=183.5円です。例1は1,000+50+781+183.5=2,014.50円、これを0.8306で割って2,425.36円、切り上げて2,426円です。例1'は集荷代が781÷5=156.2円になるので、合計1,389.70円、0.8306で割って1,673.13円、切り上げて1,674円です。

集荷のまとめ方だけで最低売価が752円変わります。台湾は手数料も送料も軽いので、安い小物では781円の集荷代がいちばん大きな費用になりがちです。注文をためてから集荷を頼むと値付けに余裕が出ます。

例2の計算過程

SLS負担は88.7×5=443.5円です。3,000+100+781+443.5=4,324.50円、0.8306で割って5,206.48円、切り上げて5,207円です。

例3の計算過程

SLS負担は153.7×5=768.5円です。8,000+150+781+768.5=9,699.50円、0.8306で割って11,677.70円、切り上げて11,678円です。1kgの商品でも、送料のセラー負担は原価の1割に届きません。

例2と例3は、7か国比較の同じ条件で7か国中いちばん安い最低売価になりました。例3は約2,335.60TWDで関税対象額の2,000TWDを上回りますが、申告して払うのは購入者です。いずれも購入限度額の20,000TWDには届きません。

決済手数料は送料にもかかる

決済手数料2.50%の対象は購入者が払う送料(ESF)を含む注文金額なので、厳密にはESFの2.50%分だけ手取りがさらに減ります。逆に上の式はSLS負担まで割り戻すので、少し高めに出ます。どちらも小さなずれです。

ほかの国との違い

手数料の並び、送料の決まり方、税の負担者は国ごとに違います。日本から出品できる7か国を同じ条件で並べた比較はShopee7か国の手数料と手取りの比較にまとめています。国別の詳しい数字はタイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナムの記事をご覧ください。

まだ確かめていないこと

  • 台湾向けに追加でかかる固定手数料は、確認した公式記事(article/11750・27592・28206)には書かれていません。現時点で未確認の項目はありませんが、送料表の準備中の別表が正式になった場合は送料の数字が変わる可能性があります

この国で出品できない商品と、日本から送れない商品は、国別の出品不可・送れない商品(Shopee 7か国)にまとめています。仕入れの前に確かめてください。

計算ツールについて

重さと原価を入れると最低売価と手取りが出るShopee 手取り・最低売価計算(台湾)を用意しています。国を選ぶとその国の料率と送料表で計算し、決済手数料の送料分まで入れます。この記事の計算例は送料のセラー負担にもPayoneerの手数料をかけた安全側の計算なので、ツールの最低売価は少し低く出ます。

まとめ

Shopee台湾の手取りは送料を除いて約83%で、日本から出品できる7か国でいちばん高い水準です。最低売価は、原価と国内集荷・梱包・SLS負担を足して0.8306で割れば出ます。トラフィック成長手数料はかからず、送料のセラー負担は受取方法に関係なく同じで、増え方もゆるやかです。関税とVATは購入者がEZ WAYで申告して払うので、売価に織り込む必要はありません。円換算は送料表の目安1TWD=5円によるものなので、実際の為替で確かめてから出品してください。

出典

いずれも2026年10月17日に確認しました。articleはshopee.jp/edu/article/番号の記事です。

  • article/11750:料金表(販売手数料12.75%、決済手数料2.50%と対象額、VAT税率0%の表記)、新規90日割引と割引中の1.75%、Payoneerの約2%、出店費用なし
  • article/28206:トラフィック成長手数料の対象国(台湾は対象外)
  • article/27592:追加の固定手数料の記載がないことの確認
  • article/11168:関税とVATの購入者負担、関税対象額2,000TWD、1オーダーの購入限度額20,000TWD、認定配送会社と国際郵便の扱い
  • article/9771:購入者のKYC認証とEZ WAYでの申告
  • Shopee公式スプレッドシート「SLS送料レート」(JP-TW):請求重量、受取方法別のESF、重量別のセラー実質負担、1TWD=約5円の注記、国内集荷SPSの料金

本記事は2026年10月17日時点の公式情報にもとづく試算です。手数料や送料、税率は改定されることがあるので、出品前にセラー教育ポータルとセラーセンターで最新の料率を確認してください。

-ツールの使い方